こんにちは、kokochiです。
天下の台所として有名な黒門市場から、約1400年前の聖徳太子が建てたと伝えられる四天王寺までの散歩を紹介したいと思います。
距離にして約3キロ、半日かけて楽しんできました。
散歩の途中で、スパイシカレーで有名なカレー店『虹の仏』とゆっくりできるカフェ『Yard』に立ち寄ったので紹介します。
この地域は大阪の中心に近いところですが、お寺が多く街の雰囲気も少し違うのでたのしめると思います。
今回の散歩コース
Table of Contents
黒門市場~生玉公園
黒門市場
大阪メトロ千日前線、堺筋線「日本橋」駅の10番出口から出ると、市場が見えてきます。
大阪・ミナミに位置する「黒門市場」。昔から大阪の食文化を支え、江戸時代からつづいている市場です。約170もの店舗が軒を並べ、およそ200年前に商人が集まり、堺や紀州から入ってきた魚を売ったのが始まり。
明治45年(1912)とその後は大阪の大空襲と2度の大きな火災にあったが、戦後に復興して現在に至っている。市場にはフグやすっぽんの店も多く、年末には大勢の買い物客で賑わいます。
商店街のアーケードの天井に大きな魚のモニュメントが目を惹きます。
市場では売っている魚などをその場で食べることができるところもあるので食べ歩きも楽しいですよ。
吉本芸人塚
たまたま歩いていると、少し近代的な建物のお寺があったので覗いてみたら、「吉本芸人塚」と書いた案内がありました。すごく興味が湧いたので行ってみることにしました。
あの吉本興業の芸人さんの有名無名を問わず、吉本に尽くし亡くなった芸人さんの供養塚です。
お寺があるのは「大蓮寺」この界隈はこの大蓮寺を先頭として南北に連なる下寺町
という地名になります。名前の通りお寺が連なります。
このお寺に吉本芸人塚があります。
明治末期に創業された「吉本興業」の創業者、吉本せいは無名芸人たちが生活に困窮し亡くなっていくのに心を痛め、生前に「芸人塚」を建立する事を考えていたそうです。その吉本せいの娘である辻阪邦子さんは大蓮寺の檀家だったそうで、母親の遺志を継ぎ、平成5(1993)年に「吉本芸人塚」を建立したそうです。
幕や高座の座布団などを再現した塚になつています。
生玉公園
大蓮寺から南に進んでいくと、都会の中に、古墳のように盛り上がった丘があります。入り口からは公園はまったく見えません。それが興味をそそる珍しい形状です。
奥にある階段を上っていくのですが、けっこうな段数になります。
大阪のミナミの街中にあるとは思えないような緑が濃く自然豊かな環境へと変わります。
この古墳のような丘には理由があつたようです。太平洋戦争の末期に空襲に備えるためのコンクリート製の地下壕ととして軍が利用されていたそうです。
今から目指す四天王寺のすぐ近くで、聖徳太子の時代から、豊臣秀吉、太平洋戦争と大阪の歴史を感じることができました。
下寺町~虹の仏
下寺町
下寺町を含む南北のエリアに約80のお寺が集中しています。府内でも、全国でも珍しい寺町らしいです。
豊臣秀吉が大阪城を築いた時期に寺が集まり出したようで。大阪城のある場所にはかつて、織田信長と対立し激しく争った石山本願寺があった。石山本願寺は難攻不落の砦で10年もの合戦に耐えたが、地形から南側のこの辺りは守りが手薄だったようです。お寺の塀や屋根などを利用いて防業を固める狙いがあったとか…
文化庁が2011年に調査した「宗教統計調査」によると、寺院が最も多いのは愛知県で4605、次いで多いのが大阪府3394、そして兵庫県、滋賀県、京都府と関西が多くなります。大阪が多いのは意外です。
虹の仏[カレー]
散歩途中でお昼になったので、大阪で有名なスパイスカレーのお店に行っていました。四天王寺に行こうと思ったのもこのお店に行きたかったことが本当の理由です。
「ミシュランガイド大阪2020」ビブグルマン受賞をしたお店でもあります。
お店に行くまでは変わったネーミングだなぁと思っていましたが、現地について少し納得。あの四天王寺のすぐ近くになるからなのかなと勝手に思っています。
お店の人に聞きたかったのですが、ランチタイムで2人で忙しそうにしていたので聞けませんでした。
お店にはお昼12:00ちょうどに着きました。
1人並んでいた程度だったので良かったですが、その後はかなり並んでいました。
お店はカウンター席が6席、2人掛けテーブルが2つ、4人掛けテーブルが1つ、6人掛けが1つのこじんまりしたお店です。
メニューは単純で出汁キーマカレーとチキンカレーの2種類
あいがけを選ぶことが出来きて+300円です。
低音調理のポークソテー 350円
その他はトッピングになります。
私は、出汁キーマカレーを注文しました。
まず見た目の感想は「キレイ」「美味しそう」
どこからスプーンを入れようか悩むところですが、手前からご飯を崩して色々なトッピングを混ぜて食べてみました。
まろやかな口当たりで、辛くはなくとても美味しいです。
非常にヘルシーで栄養満点なカレーを平らげて、四天王寺に向かいます。
とても満足し、幸せな気分を味わいました。ビブグルマン「値段以上に満足できるおすすめ店」でした。
四天王寺
蘇我氏と物部氏の対立のなか聖徳太子が崇仏派の蘇我氏と協力したことで、仏教国家として歩みはじめたといわれています。
仏教を広めるため聖徳太子は、「聖徳太子建立七大寺」といわれる7つの寺など多くの寺を手掛けたが、確実に聖徳太子が関わった寺は四天王寺と法隆寺の2寺といわれます。
「四天王寺式伽藍配置」とよばれる日本で最も古い建築様式の1つで、もう一つの法隆寺は日本最古の木造建築物として世界遺産にも登録されています。
この四天王寺も焼失していなければ同じように世界遺産になっていたのかもしれないですね。
この四天王寺は、特定の宗派にこだわらない全仏教的な寺院として、「和宗総本山」とも言われています。
四天王とは、東の「持国天」、西の「広目天」、南の「増長天」、北の「多聞天」と、東西南北を守ってくれる神様のことを指します。
元三大師堂
私は普通散歩だったのでいちばん近くの元三大師堂乾門から入りました。
重要文化財にも指定されている元三大師堂です。
門をくぐるとお墓が続き、その正面に丸い輪っかのようなものが見えます。
この正面に設けられた「ちえの輪くぐり」という大きな輪っかをお経を唱えくぐると、知恵を授かるとのこと!
元三大師はおみくじの原型を作った人としても有名で、「元三」というのは、亡くなった日が1月3日で元三とのことです。
合格祈願としても有名です。
六時礼賛堂
昼夜6回にわたって礼賛が行われることから、この名前が付けられました。
こちらも重要文化財です。
おもかる地蔵尊があり、お地蔵様を持ち上げたときに軽いと感じたら願い事が叶うと言われていて、確か伏見稲荷にも同じようなのがありました。
四天王寺名物の亀
六時礼賛堂の前に亀の池があります。池の中央に石で出来た島があるのですが、その島におびただしい数の亀がきれいに整列して並んでいます。
初めてみた時は、亀の置物かと思うほどでしたが、よく観察すると本物の亀です。
驚くというより、寒気がするぐらいの亀の数です。
この圧巻の数の亀を是非見に行ってください。
中心伽藍(ちゅうしんがらん)
回廊に囲まれた敷地内には南から順に中門(仁王門)、五重塔、金堂、講堂と建物が一直線上に配置されています。
大人300円払って中に入りました。
私が入った時は誰もいなくて貸切状態でした。この景色が300円で貸し切りはお得でした。
ぐるりと1周すると、ドラマを中に入ったかのような別世界を味わえました。
亀の文鎮
中心伽藍の入り口に亀の文鎮が販売されていました。
気を引くなにかがあり、思わず買いました。
南部鉄器でできていて、表面の感じといい、亀の池の亀のインパクトもありいい思い出になります。
1つ1200円といい買い物だったかな。
石鳥居
日本で2番目に古いといわれる歴史のある鳥居です。
当初は木造の鳥居でしたが、700年ほど前に石鳥居に改修したそうです。
鳥居は神社じゃないの?四天王寺はお寺なのにと思うと思いますが、鳥居は古来インドより建てられたもので神社に限定されたものではなかったのです。
150年ほど前の神仏分離される前は普通だったのかもしれません。
【Coffee & Craft Chocolate】YARD
散歩の最後のしめくくりとしてケーキとコーヒーで締めます。
前にも紹介しました『YARD』です。
Open:10:00-18:00
Closed:Tue / 1st・3rd Wed
天井が高く、開放感のある店内です。無機質な印象ですがスタイリッシュで逆に落ち着きます。
ショーケースにケーキなどあるので、
カウンターで注文してから、自分でテーブルに運びます。
お店の雰囲気もいいので散歩のまとめをここでゆっくりします。
おすすめです。
最後に
昼前の11時に黒門市場をスタートして、カフェで休憩したのが15:00でした。
ここで1時間半ほどゆっくりして戻りました。
このように大阪をのんびりと歩くことで、日常の嫌なことも忘れ、頭を空っぽにすることが出来ます。
アラフィフになり、いろいろと見直すことも多くなりました。
これからも今までと違うことをして、新しい発見や違う考え方などが生まれたら、人生が楽しくなるかもしれないので、チャレンジしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。